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Welcome to Merkmal Web (最終更新日) 2024年11月08日

home 精神世界 心理学 10倍速で未来の自分になる方法 ベンジャミン・ハーディ博士 OEJ-Books 2024年10月29日初版 現時点(めるくまーる)最新刊

10倍速で未来の自分になる方法 BE YOUR FUTURE SELF NOW

ベンジャミン・ハーディ Benjamin Hardy ph.D

松丸さとみ・訳


(日本語版まえがきからの著者の言葉)

本書の日本語版が刊行されることを、心より嬉しく思う。本書は、世界のさまざまな国において大好評をいただいており、私自身大変驚いている。韓国では、ここ数ヶ月間でベストセラーのうちの1冊となっているほどだ。本序文では、本書そしてそのページに綴られている科学的知識が、なぜそこまでパワフルだと私が考えるのか、その理由についてお伝えしたい

まず、科学的な根拠を示そう。心理学的な視点からすると、時間とは、時計が示すような形では存在していない。私たちは、時間とは自分の外にあるもので、自分自身とは切り離されたものだと考えがちだ。これは実際、アイザック・ニュートンの理論と視点の土台になっているが、現在は最新の物理学と神経科学によってアップデートされている。

非常にシンプルに説明すると、自分自身の過去と未来をどう見るかが、現在をどう見て、どう行動するかを直接的に決定づけるのだ。ある人物がその人の過去や未来をどう見ているかを理解せずに、その人が今、何者であるかや、何をしているかを理解することなどできない。それはまるで、音楽で、前後の音符がないのに、たった1つの音符を理解しようとしているようなものだ。何の脈絡もなく音符がたった1つでは、まったく意味がない。

この点は非常に重要だ。心理学的には、過去が現在を決めることはない。過去の意味を形作り、さらにそれを変えていくのは必ず、今現在にいる人だ。私たちは、自分の過去全体、あるいは特定の状況だけでも、そこにある意味を変えるパワーを持っている。さらに、「過去の自分」や、その物語の登場人物が持つ意味を変えることもできる。時間を、過去が現在を決める直線的なものとして見るならば、現在における主体性や自由意思を失ってしまう。現在という時間は、過去の「助手席」に座っており、変えることもできなければコントロールすることもできないということだからだ。「過去の意味を決めるのは現在であり、その意味を改めて形作るだけのパワーは、現在にいる私たちの手中にある」と知ると、非常にワクワクする思いだ。とはいえ、自分自身の過去をどう見るにせよ、それが、現在という時間で自分がどんな行動を取るかに、直接的に影響するということを、きちんと理解することが非常に大切だ。そのため、自分の過去をどう語るかについて、完全なる責任を負わなければならない。

ところで、「未来の自分」に関して、ありがちな間違いがある。「現在の自分」を土台にして、「未来の自分」を想像してしまうのだ・そうなると何が起きるかというと、未来は現在と非常に似たものになる。そしてそのせいで、過去に自分がしたように生き、行動することになるのだ。研究では、今の自分とはまったく異なる「未来の自分」を想像するほうが、望む未来を手に入れるのにずっと効果的だという結論が出ている。現在に未来を決めさせるより、あらたま未来——それが例え一見不可能に見えるものでも――に、今現在の自分が何者でどんな行動をするかを決めてもらった方がいい。

私自身、自分の人生でこれを何度も実践してきた。一見すると不可能に思えるゴールを追い求めるとき「イマココ」での行動はガラリと変わる。私は博士課程の学生だったとき、プロの著者になりたいと思っていた。それどころか、ニューヨークにある出版社と数十万ドルの出版契約書を結びたいと考えていたのだ。これは、当時の私からはとても不可能に思えた。ところが「未来の自分」というフィルターを通して「現在の自分」が下す判断を見てみると、この未来にはそぐわないことを自分がたくさんしていることに気付いた。そうした決断は、むしろ過去の自分に合っていたのだ。そこで私は、ゴールに導いてくれる可能性を秘めた新たな道のりを見つけてそこにフォーカスするために、未来の目標にはそぐわないああれこれを手放した。

複数のプロの作家や出版エージェントから、10年はかかると言われた。しかし私は、なりたい「未来の自分」がするであろう行動を取ったことで、2年もしないうちに、不可能だったはずの未来を手に入れた。
あなたにもできる。
時間は、あなたが思うようなものではない。あなたが自分の未来をどう見るかが、今のあなたの行動とふるまいを突き動かす最大の要因なのだ。

本書は、「未来の自分」をどう想像し実現するか——例えそれが一見すると不可能に見えるものでも——を、これまで書かれた書物の中でもっとも実践的な形でお教えする。
あなたが本書を読んでくれることを、非常に嬉しく思う。私は、日本の人たちが大好きだ。家族とともに東京を訪れたこともある。なんと美しい場所だろう!
いつかまた、みなさんに会うために日本を訪れることができるよう願っている。
2024年8月6日 ベンジャミン・ハーディ博士


(神田昌典氏による推薦の言葉)

「未来の自分」が変われば現実は変わる。未来の自分との対話が、「現実を変えるカギ」だった。心理学の最新研究に基づき、新しい自己理解を形作っていく本書の革新的アプローチは、私たちの想像を超えた可能性を引き寄せる。

経営コンサルタント・
教育アントレプレナー 神田昌典

ベンジャミン‧ハーディ
(Benjamin Hardy)


ベンジャミン・ハーディ博士(Benjamin Hardy, PhD)は、組織心理学者(Organizational Psychologist)であり、著作家であり、「未来の自分」の科学的知識の活用において世界的権威。著書の累計販売数は数百万部、ブログ読者はのべ数億人に上る。

著書 『FULL POWER:科学が証明した自分を変える最強戦略』(松丸さとみ訳、サンマーク出版、2020年1月) 『WHO NOT HOW:「どうやるか」ではなく「誰とやるか」』(ダン・サリヴァンとの共著、森由美子訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2022年5月) 『10倍成長:2倍より10倍が簡単だ』(ダン・サリヴァンとの共著、深町あおい訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2024年6月)。

フロリダ州オーランド(Orlando)在住。妻のローレンや子どもと暮らしている。

公式サイト:www.futureself.com

松丸さとみ
(まつまる・さとみ)


翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで6年強を過ごす。現在は、フリーランスで翻訳・ライティングを行っている。

著訳書に ダヴィニア・テイラー『(仮)いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』(CCCメディアハウス 2024.12予定) ベンジャミン・ハーディ『10倍速で未来の自分になる方法(原題:BE YOUR FUTURE SELF NOW)』(OEJ-Books, めるくまーる2024.10) マリサ・G.フランコ『FRIENDSHIP : 友情のためにすることは体にも心にもいい(原題:PLATONIC)』(日経BP 2024.7) ロドニー・ハビブ、カレン・ショー・ベッカー、クリスティン・ロバーグほか 『THE FOREVER DOG : 愛犬が元気に長生きするための最新科学(原題:THE FOREVER DOG)』(ユーキャン学び出版 2024.7) メグ-ジョン・バーカー『マンガで読むジェンダー入門 : 男らしさ/女らしさの束縛から解放されよう!原題:GENDER)』(いそっぷ社 2024.5) キャシー・ホームズ『「人生が充実する」時間のつかい方 : UCLAのMBA教授が教える"いつも時間に追われる自分"をやめるメソッド(原題:Happier Hour)』(翔泳社2023.10) ブリアンナ・ウィースト 『感情戦略 : 「感情」はうまくだましてくるので理性で生きるのは想像以上に困難である(原題:THE MOUNTAIN IS YOU)』(日経BP 2023.1) アニー・マーフィー・ポール『脳の外で考える : 最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法(原題: THE EXTENDED MIND)』(ダイヤモンド社2022.8) ケイト・マーフィ 『LISTEN : 知性豊かで創造力がある人になれる(原題:YOU'RE NOT LISTENING)』(日経BP 2021.8) ベンジャミン・ハーディ『FULL POWER : 科学が証明した自分を変える最強戦略(原題:WILLPOWER DOESN'T WORK: Discover the Hidden Keys to Success)』(サンマーク出版2020.1) サキョン・ミパム『限界を乗り超える最強の心身 : チベット高僧が教える瞑想とランニング』(CCCメディアハウス 2018.10) 松丸さとみ『泣ける犬の話 : いちしっぽ (リンダパブリッシャーズの本)』 2016.1) 松丸さとみ『錦織圭物語 = The Kei Nishikori Story : Level 4〈2000-word〉 (ラダーシリーズ)』(IBCパブリッシング 2016.1) ブレンドン・バーチャード 『自分に自信を持つ方法 : 満たされた人生に変える10のレッスン(原題:THE CHARGE)』(フォレスト出版 2015.3) 松丸さとみ『世界は犬たちの愛で満ちている。(リンダパ松丸さとみ『世界は犬たちの愛で満ちている。(リンダパブリッシャーズの本)』(泰文堂 2015.2) キャロライン・ポーヴァー『もてるデートスキル : 欧米人女性を虜にする秘密の方法』(アレクサンドラ・プレス 2013.10) キャロライン・ポーヴァー『日本のインターナショナルスクール総合ガイド』(アレクサンドラ・プレス 2013.1) ジョン・カバットジン『マインドフルネスを始めたいあなたへ』(星和書店 2012.8)


  • 目次
  • はじめに
  • 心理学の180度転換
  • PART 1 「未来の自分」への7つの脅威
  • 脅威その1 未来に希望がなければ現在は意味を失う
  • 脅威その2 辛かった過去ばかり語っていると未来を妨げる
  • 脅威その3 自分の環境に無自覚だと一貫した進化ができない
  • 脅威その4 「未来の自分」とつながっていないと近視眼的な決定をしてしまう
  • 脅威その5 目先の闘いと小さな目標で前に進めない
  • 脅威その6 闘いの場にいなければ負けは確実だ
  • 脅威その7 成功は失敗のカタリスト(誘因)
  • 7つの脅威 まとめ 「未来の自分」の脅威
  • PART 2 「未来の自分」に関する7つの真実
  • 真実その1 「未来の自分」が現在を決める
  • 真実その2 「未来の自分」はあなたの予想を上回る
  • 真実その3 「未来の自分」は現在の自分のツケを払うことになる
  • 真実その4 「未来の自分」が明確で詳細なほど早く進歩する
  • 真実その5 「未来の自分」の失敗の方が「今の自分」の成功よりも重要
  • 真実その6 成功は「真実の自分」に誠実であることでもたらされる
  • 真実その7 世界観が「未来の自分」に大きな影響を与える
  • 7つの真実 まとめ 「未来の自分」の真実
  • PART 3 「未来の自分」を実現するための7つのステップ
  • ステップその1 現状に即した目的を決めよう
  • ステップその2 重要度の低い目標は排除しよう
  • ステップその3 「必要」から「欲求」、さらに「確信」へと高めよう
  • ステップその4  欲しいものははっきりお願いしよう
  • ステップその5  「未来の自分」を自動化・体系化しよう
  • ステップその6  「未来の自分」のスケジュールを決めよう
  • ステップその7  不完全な作業は積極的に完成させよう
  • 7つのステップ まとめ  「未来の自分」のステップ
  • 今すぐ「未来の自分」になろう まとめ

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