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終りよりはじまるごとし
1967~1971 編集私記

吉村千穎

日本文学 評論 文学史 吉村千穎 2009年05月

かつて、三島由紀夫や稲垣足穂を担当した編集者の私記 
- 今明かされる三島との交友 -


吉村さんはいわゆる文芸編集者としてのくさみがまったくないひとだった。
かつて新潮社で三島由紀夫や稲垣足穂の書籍を担当し、平凡社に移ってのち、当時無名だった阿部謹也を発見し、講談社から保田與重郎の全集を刊行した凄腕の文芸編集者であることを知った。
まさに、大隠は市に隠る編集者だった。
その吉村さんが初めて自らの編集自叙伝を発表する。一気呵成に読んだ私は続きがさらに待ち遠しい。

坪内祐三(推薦文より)

吉村千穎(よしむら・ちかい)


1944(昭和19)年高知県生まれ。69年國學院大學卒業後、新潮社に入社。71年退社後、同年平凡社入社。84年に同社を退社してフリーに。87年編集事務所設立。96年角川書店入社。99年同社退社後、以前に在籍していた編集事務所(風日舎)に戻り、現在主宰者として、雑誌、単行本を中心に幅広く企画・編集・制作業務に従事。2009年5月から「大庭みな子全集」(全25冊)を手がける。


  • 目次
  • はじめに−“時間”を遡るということ
  • 新潮社入社の経緯(ゆくたて)−私を導いた二大人
  • 文庫編集部であがいていた頃
  • 単行本事始
  • 選書に活路を求めた
  • “因縁”というもの−保田與重郎
  • 思いもかけなかった大仕事−三島由紀夫との千日
  • 自ら迷い込んだタルホ・ワールド−稲垣足穂
  • 若い作家たちとの出会い
  • 虚に実を見ようとした人−川村二郎
  • 評論的なものへの親近感
  • Lesson Oneが終った
  • 思いもかけなかった大仕事−三島由紀夫との千日
  • あとがき

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