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清く香しく

法頂和尚随筆撰集

法頂

河野 進

海外文学 随筆・エッセイ 法頂 活版印刷 2008年04月

独り生きる人びとは、泥の中でも汚れない
蓮の花のように生きようとする。

法頂和尚は繊細な感覚の詩人である。
山中に独り暮らす彼を、小鳥や野の花、風や雪が祝福する。
真の孤独と、深い悟境から発する言葉は、日本人の心にも深く染みいるだろう。

何十億ものお金を費やして豪壮な寺を建造し眩しく飾り立てたとしても、それは宗教の本分ではない。
たとえ崩れかけた小屋に住もうとも、覚めた魂で発心修行し、正しく教化するなら、そのとき初めてこの地に仏教が新たに芽吹くことだろう。

本書の本文は、活版(Wikipediaでの「活版印刷」の項目)で印刷いたしました。 是非一度、手に取ってご覧下さい。

法頂
(ポプチョン)


1932年、韓国全羅南道海南に生まれる。1955年、暁峰禅師のもとで出家。70年代、「ハングル大蔵経」の訳経に献身するとともに民主化運動にも加わる。70年代末、禅僧としての本分に帰るべく、すべての職を辞して曹渓宗本山、松廣寺の裏山に仏日庵を結び自炊生活を始めた。また『仏教新聞』の主筆も務めた。法頂和尚は現在、独自の生活スタイルを保つために、江原道の人知れぬ山奥の庵で、質素な自炊生活を送っていたが、2010年3月、入寂。享年78歳。


  • 目次
  • 第一部 君は人生のどの辺りにいるのか
  • 出会い
  • 逆さに見る
  • 養生法
  • 水流れ、花が咲く
  • すべてを捨てて去る
  • 鳥たちの去った林は寂しい
  • 君は人生のどの辺りにいるのか
  • 日々新たに
  • 出家
  • 落ち葉は根に帰る
  • 口を閉じ、耳を傾けよ
  • 第二部 君は幸せか
  • 日常の深化
  • 清らかな喜び
  • 清貧の香り
  • 誰と同席しようか
  • 水の音、風の音
  • 砂漠の教父たち
  • 君は幸せか
  • 木の芽吹き
  • 山僧の手紙
  • 払暁に耳を澄まそう
  • 時間の外に生きる
  • 第三部 単純で簡素な暮らし
  • スミレはスミレらしく
  • 冬の林
  • 少ないもので満足せよ
  • より単純に簡素に
  • 貧しい隣人から顔を背けて
  • 人間と自然
  • 単純で簡素な暮らし
  • 台所訓
  • 冬支度をしながら
  • 立夏節の手紙
  • 第四部 私の好む生活
  • 無所有
  • 無言の約束
  • 満ち足りた監獄
  • 火田民の小屋で
  • 光と鏡
  • 生きているものはすべて一つの命である
  • 私の好む生活
  • 柔軟さが堅固さに勝る
  • 庵からの手紙
  • 第五部 心底やりたい仕事をやり給え
  • 沈黙の目
  • 今日一日の私の生活
  • 手帳をめくりながら
  • 直立歩行
  • あなたが傍らにいても
  • 懐かしい二人の顔
  • 心底やりたい仕事をやり給え
  • 林中閑談
  • 独りで暮らす喜び
  • 訳者あとがき

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