わたしの愛するナガの息子へ
石原みち 著
インドで出会った少年との愛の記録
出会い、それは偶然におとずれるものなのか……
この衝撃的な出会いはわたしの運命をも変えた。
その子の名前はスワミ・ヴィノ・ギリ
十六歳のサドゥだった。
この子と同じような身の上の子供たちのためにわたしは生きていきたい・・・
……五歳の時、親に売られてデリーまで来て、そこから逃げた。
とにかく山に向かって逃げた。そう話してくれたね。
どんなにか怖かっただろうに……どんなにかひもじかっただろうに……
わたしと出会わなかったら、きみはどうなっていたんだろうか……
1979年、ハワイ文化に心を惹かれハワイへと渡米。
2982年、日本初のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」のオープンにともないハワイから帰国。
「ピテカン」のレストラン・マネージャーに従事し、そこで音楽、アート、ファッションとあらゆるジャンルの人や物と出会い強い影響を受ける。
1984年から15年間、「シャビー・ジェンティール」にて販売マネージャー/バイヤーとして働く。
1999年、富士五湖にて友人との共同出資によるレストラン・カフェをオープン。
2002年、マルタ島へと渡欧。
義兄の経営する「レストランZEN」にて働く。
2004年、最愛の父の癌宣告の知らせに帰国。12月父永眠。
2006年、5月、1年間の旅を計画し出発。
そのほとんどをインド、リシュケシにて過ごす。
2007年、6月、帰国。現在に至る。