OSHO:アメリカへの道
砂漠の実験都市・ラジニーシプーラムの
誕生と崩壊の真相
マックス・ブレッカー著
「OSHO:アメリカへの道」プロジェクト 訳/
この本は「絶版・品切」です。
公正・中立の客観的なジャーナリストである著者が、二十世紀の偉大な宗教思想家Oshoの人生の軌跡を膨大な資料と丹念な取材によって明らかにする。
アメリカの実験的コミューン誕生から肉体を離れるまでの顛末の全記録。
1981年、インドの覚者OSHOはアメリカに入国した。オレゴン州の見捨てられた土地に彼を慕う人々が世界中から集まり、彼のもとに、エコロジカルな自給自足のコミューン都市を建設するという壮大な実験が始まった。しかし愛と喜びを臆することなく表現し、自由に生きる奇妙な人々は、マスメディアの好奇と悪意に満ちた格好の餌食となった。コミューン側もメディアの攻撃に激しい言葉で応酬し、周囲の緊張は極度に高まり、連邦政府、州政府、FBIなどが排除に向かって動き出す。その中で長い間、沈黙を続けていたOSHOは、再び公に語り始め、コミューン内での一部側近の不正を暴き、捜査陣を招き入れる。しかしアメリカ当局は、OSHOを逮捕、拘留し、国外追放、あっという間に巨大な実験都市も廃墟と化した。後に、OSHOは拘留中に何者かによって毒を盛られたようだと証言している。事実、彼はその後急速に健康を崩し、59歳の若さで1990年に亡くなった。 世界の耳目を集め、スキャンダラスに報道されたこの事件を、著者は当局側高官やコミューンの住民等、多数の関係者を取材し、矛盾しあう膨大な数の証言と資料を再構成し、事件の真相に迫る。
(本人の遺志により現在は、OSHO「和尚」とのみ称す)
1931年インド生まれ。21歳にして光明を得る(悟りを開く)。1958年から1966年まで哲学教授を務めたのち、精神的導師としての活動に専念。宗教・政治などの因習をきわめて辛辣に批判しつつ、「真の宗教性」の必要性を説き続けた。1990年逝去。