大庭みな子
響き合う言葉

与那覇 恵子(よなは・けいこ)編著
大庭みな子研究会著

定価:本体2,800円+税
■四六判/上製/356頁
■ISBN978-4-8397-0170-3 C0095
■2017年5月(新刊)

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1968年に『三匹の蟹』で鮮烈なデビューを果たし、芥川賞を受けて以来40年近くにわたって独自の新しい文学を発表しつづけてきた大庭みな子。歿後10年、彼女の作品は先端的な意味を帯びて、再び甦ろうとしている。
本書は大庭みな子とその作品に敬意を惜しまない現代文学研究者たち(大庭みな子研究会・代表与那覇恵子)18名による論考を中心に、みな子が学友に宛てた二十歳前後の手紙(未発表)、藤枝静男との往復書簡、夫との間に交わされた誓約書、遺書(ともに現物の写真を収載)、さらには夫、大庭利雄氏の日記などを集録した画期的なアンソロジーである。


大庭みな子(おおば・みなこ)
1930年東京生まれ。津田塾大学英文学科卒業。アラスカで本格的に執筆を始め、1968年「三匹の蟹」で群像新人文学賞・芥川賞受賞。著書に『がらくた博物館』(文藝春秋、女流文学賞)、『浦島草』『霧の旅I・II』(ともに講談社)、『寂兮寥兮』(河出書房新社、谷崎潤一郎賞)、『啼く鳥の』(講談社、野間文芸賞)、『津田梅子』(朝日新聞社、読売文学賞)、『浦安うた日記』(作品社、紫式部文学賞)。日本芸術院会員。1996年、脳梗塞による、左半身不随で車椅子生活になるも、夫の協力を得て、その後も著述を行う。2007年5月24日逝去

著者
与那覇恵子(よなは・けいこ)
1952年生まれ。東洋英和女学院大学国際社会学部教授。女性文学会・大庭みな子研究会代表。著書・共著・編著に『現代女流作家論』(審美社)、『大江からばななまで』(日外アソシエーツ)、『戦後・小説・沖縄』(鼎書房)、『後期20世紀 女性文学論』(晶文社)、『文芸的書評集』(めるくまーる)など。他に、『女性作家シリーズ』(角川書店)、『テーマで読み解く日本の文学』(小学館)、『三枝和子選集』(鼎書房)、『大庭みな子全集』(日本経済新聞出版社)の監修・編集に関わる。


[日本文学]

新刊
2017年5月

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【目次】
編者まえがき(与那覇恵子)

椎名美奈子・学生時代の未発表の手紙(田澤信子宛)

大庭みな子をめぐって
 津田の後輩 大庭みな子さんの思い出(赤松良子)
 コルク入りワインの幸福な夜(太田美穂)
 浦島忌に想う文学の広がり(遠藤郁子)
 私の中の大庭みな子(ドナテッラ・ナティリ)
 専業主夫という選択−大庭利雄氏に聞く(藤田和美)
 大庭みな子のグルメと新潟(川勝麻里)
 「放浪する魂」の拠り所−大庭テクストにおける「父なるもの」(市川紘美)
 みな子は何者?(谷 優)

書簡・利雄日記から
 藤枝静男と大庭みな子−浜松を背景に(宮内淳子)
 大庭みな子・藤枝静男 往復書簡
 大庭利雄日記抄-大庭みな子との日々(一九八七年一月)(大庭利雄)
 書簡からよむ大庭みな子(与那覇恵子)
  付・大庭利雄自筆誓約書−みな子宛/大庭みな子自筆遺書(現物写真)

大庭作品をめぐって
 『ヤダーシュカ ミーチャ』論(羽矢みずき)
 変身する身体、越境する主体−「ろうそく魚」を手がかりにして(エマヌエラ・コスタ)
 『霧の旅』第㈵部・第㈼部−場所の記憶(久保田裕子)
 『浦島草』における浦島伝説の再生−〈原爆・原発〉表象をめぐって−(谷口幸代)
 『浦島草』における記憶と語り−原爆表象を中心に(上戸理恵)
 「すぐりの島」−「生きものの記憶」を求めて(西井弥生子)
 世界と世界の間−大庭みな子作品における空間(タン・ダニエラ)
 『津田梅子』−大庭利雄氏保管資料から(山田昭子)

総年譜/著書一覧
 総年譜  
 著書一覧

あとがき

Last updated 2017-10-14

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